親子で学ぶ「食」×「科学」食育ブログ

大好きな食と科学ネタを絡めた食育ブログです。親子で学べることをテーマにしています。

【第10回】そうめんを科学的に美味しく茹でるには

こんにちは✨😃❗️

親子で学ぶ食×科学ブログ第10回目です。
よろしくお願いします😀

第10回目のテーマは夏に食べたいそうめんに関するものです。そのテーマは…


なぜそうめんは調理方法で美味しさが変わるのか?

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皆様は夏が近づくとそうめんを召し上がられるでしょうか??

ご家庭だと時間短縮の観点であまり考えないことも多いかと思いますが、そうめんを調理する際、ほんの人手間で美味しくなることが科学的にわかっています✨

その人手間とはなんでしょうか???

食べることが大好きな研究職の私が

「食」と「科学」

の視点から解説します!


解説

その秘密は、
1.たっぷりのお湯を使うこと、
2.ゆでたそうめんをしっかりと水洗いすること
にあります。

そうめんは小麦を原料としてできているため、デンプンが主成分になります。
乾麺であるそうめんは茹でると糊化という現象にてデンプンが粘性を持つため、柔らかくなります。

そのため、茹でる際のお湯が少ないと、粘性があるそうめん同士がくっつきやすくなります。
たっぷりのお湯で茹でると、麺同士がくっつかなくなるということです。

また、ゆでたそうめんをしっかりと水洗いすることで、余分な糊化した表面を落とすことができます。
コシのあるそうめんができるということですね。

これらは、同じ小麦の麺であるパスタも同様です😃


梅干しでの一工夫…

さらにもう一工夫として、茹でる際に梅干しを入れることもできます。

これは、麺を茹でる際のお湯のp Hが関係してきます。
デンプンは酸性条件でデンプンが溶けにくくなります。
そのため、梅干しでお湯を酸性にすることで、よりコシのあるそうめんに完成することができます。

比較的お安いそうめんでも見違えるように美味しくなるので、皆さんお試しください😃



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そうめんを茹でる…シンプル上にとても奥が深いですね…。


このように、食の観点と科学の観点より
食育に役立つ内容を解説していきます。

次回もお楽しみに~

【第9回】冷凍卵その食感の秘密は…

こんにちは✨😃❗️

親子で学ぶ食×科学ブログ第9回目です。
よろしくお願いします😀

第9回目のテーマは身近な食材についてですが、以外に知らない人が多い調理方法です。そのテーマは…


なぜ冷凍卵はもっちり食感になるのか?

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皆様は冷凍卵を召し上がったことはあるでしょうか?
数年前に流行になった冷凍卵、その作り方は簡単で卵を冷凍するだけです。1度冷凍した卵は、黄身がモチモチで濃厚な味わいがクセになります✨

なぜ、卵は1度冷凍すると、食感が大きく変化するのでしょうか??

食べることが大好きな研究職の私が

「食」と「科学」

の視点から解説します!


解説

その秘密は卵の黄身に含まれるたんぱく質と脂質にあります。

水分が抜けてたんぱく質と脂質が結びつきが強くなります
この状態は解凍後も続くため、もっちりとした食感に変化します😃

余談ですが、白身は水分量が多いため、このような現象が生じず、冷凍による食感の変化は見られませんざんねん😓

冷凍卵のアレンジレシピ3選…

冷凍卵は主に3種類の食べ方があります。

もっとも簡単なのは解凍して卵かけご飯としていただくことです😃
普段食べる卵かけご飯との違いが楽しめます。

また、解凍した卵黄を一晩出汁醤油漬けにすることもおすすめです。

さらに凍ったままてんぷらにすることもできます✨



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卵を冷凍するだけで、非日常が味わえるとは面白いですね😃

卵はとても奥が深いので、今後もテーマで取り上げていきたいです❗

このように、食の観点と科学の観点より
食育に役立つ内容を解説していきます。

次回もお楽しみに~

【第8回】ねっとりさつまいもを科学的に調理する?

こんにちは✨😃❗️

親子で楽しめる食育ブログ第8回目です。
よろしくお願いします😀

第8回目のテーマは最近のブームになっているさつまいもに関する内容です。そのテーマは…


ねっとりさつまいもはどのようにできるのか?

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皆様は蜜でねっとりした焼き芋を召し上がったことはあるでしょうか?
上の写真のように通常のさつまいもからは想像できないねっとり食感と蜜のような甘さに驚かされます✨

なぜ、このようなさつまいもを調理することができるのでしょうか?

食べることが大好きな研究職の私が

「食」と「科学」

の視点から解説します!


解説

その秘密は加熱方法と使用するさつまいもにあります。

さつまいもにはデンプンを糖に変えるβアミラーゼが含まれます。
このβアミラーゼは70度付近で活発に働く性質を持ちます😃

お店ではねっとりさつまいもを調理する際、石焼きが使われることが多いです。
石焼きではさつまいもをβアミラーゼの活性温度に保つことができるため、デンプンを糖に変換し、ねっとりさせることができます。

さつまいもは糖やデンプンが多い品種が好ましく、例としてデンプンが多い安納芋は蜜が皮から吹き出てきます。
ただし、調理方法を間違えると、甘い焼き芋をつくれないため、注意が必要です😞💦


簡単にねっとりさつまいもを調理するには…

ねっとりさつまいもはご家庭で調理するには一工夫がいります。

そのため、加熱方法として短時間の電子レンジ加熱(600w,1.5分程度)をおすすめします。
炊飯器や低温調理などもできますが、個人的にはこの方法がもっとも簡単だと思います😃

また、可能であればクイックスイートと呼ばれるさつまいもをお使いください。
このさつまいもはβアミラーゼの活性温度が60度程度と低温のため、簡単にねっとりさつまいもが調理できます。



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ねっとりさつまいも科学的に考えると面白いですね…😃

このように、食の観点と科学の観点より
食育に役立つ内容を解説していきます。

次回もお楽しみに~