親子で学ぶ「食」×「科学」食育ブログ

大好きな食と科学ネタを絡めた食育ブログです。親子で学べることをテーマにしています。

【第13回】こんにゃくの食感がお肉に変わる?

こんにちは✨😃❗️

親子で学ぶ「食」×「科学」食育ブログ
第13回目です。

よろしくお願いします😀

先日、日本が人口減少の影響により世界第11位となったと報道されました。

しかし、世界では人口増加傾向が見られ、食糧不足が危惧させています。

第13回目のテーマは食糧不足を救う代替肉に関連したテーマです。

そのテーマは…


なぜこんにゃくは肉のような食感が出せるのか?

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みなさんは冷凍こんにゃくをご存じでしょうか??

数年前に話題になったのですが、こんにゃくを一度冷凍して料理に利用するとお肉のような食感に変化します。

豆腐や大豆を利用した代替肉の他にもこんにゃくでも代替肉が実現できます。

ではどうして冷凍こんにゃくはお肉のような食感に変化するのでしょうか???

食べることが大好きな研究職の私が

「食」と「科学」

の視点から解説します!


解説

その秘密は、こんにゃくのゲル構造にあります。

こんにゃくはグルコマンナンと呼ばれる食物繊維から構成されます。

食物繊維は水溶性と不溶性の2種類あります。

こんにゃくの原料であるこんにゃく芋はもともと水溶性の食物繊維ですが、こんにゃくを凝固するとき、水を多く含むゲルとなり、不溶性に変化します。

このとき、水分を含むためお馴染みのプルプル食感ですが、冷凍し解凍することで水分がなくなり、お肉のような食感に変化します。

通常のこんにゃくも代替肉になる??

通常のプルプルしたこんにゃくに関して、実は代替肉として販売されています。

その一例として、下記画像の生レバー代用品があります。

一昔前はお店で食べられた生レバーですが、こんにゃくで作られたもののクオリティーはとても高いです。

また近年ではイカやフグの刺身もこんにゃくで作られたものが販売されています。

いずれも試したところそのクオリティーの高さに驚かされます👀‼️

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こんにゃくは未来の食糧難を救う救世主となるかしれません。

このように、食の観点と科学の観点より
食育に役立つ内容を解説していきます。

次回もお楽しみに~

【第12回】梅干しはお弁当の食中毒を防ぐ?

こんにちは✨😃❗️

親子で学ぶ「食」×「科学」食育ブログ
第12回目です。

よろしくお願いします😀

ここ最近は過去の記事のアップデートを行っていたため、久しぶりの投稿になります。

今年は梅雨入りが観測史上最速地点も多く、ながい梅雨と付き合うことになりそうな予感がしています😩

第12回目のテーマは梅雨時期に気を付けたい食中毒防止に関するテーマです。

そのテーマは…


なぜ梅干しに食中毒防止に役立つのか?

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皆様は日の丸弁当をご存じでしょうか??

お弁当箱のご飯の中央に梅干し1個だけを乗せたお弁当で、日本の国旗に似ていることが由来です。

近年はあまり人気がない印象を受けますが、昔から日本人に愛されてきたお弁当です。

ではどうして日の丸弁当が食中毒防止に役立つのでしょうか???

食べることが大好きな研究職の私が

「食」と「科学」

の視点から解説します!


解説

その秘密は、梅干しの制菌作用にあります。

食中毒は食中毒菌が胃の中に入り込み、繁殖することで発症します。

健康なひとの胃では、胃液で食中毒菌を殺菌してくれますが、体調が悪い際にはこの作用が上手く働きません。


梅雨時は高温多湿な環境のため、お弁当の中の食中毒菌が繁殖しやすい環境にあるため、特に注意が必要となります。

梅干しに含まれているクエン酸をはじめとする有機酸が含まれ、それらの成分が胃の中で殺菌作用を持つことが知られています。

そのため、日の丸弁当の梅干しで食中毒防止に役立つと言うことです。


お弁当の食中毒を防ぐには??

梅干しでの殺菌作用も大切ですが、食中毒菌を減らすことも大切です。

菌が増えやすい食品として、加熱処理されていない料理、水分量が多い料理は菌が増えやすい環境にあります。。

代表例としてはポテトサラダがあげられます。

お弁当につめるおかずは上記2点を考慮したいですね…。


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食中毒は梅雨時には気を付けたいですね。

このように、食の観点と科学の観点より
食育に役立つ内容を解説していきます。

次回もお楽しみに~

【第11回】やわうどんの美味しさを科学する?

こんにちは✨😃❗️

親子で学ぶ食×科学ブログ第11回目です。
よろしくお願いします😀

第11回目のテーマは前回解説したそうめんとは真逆のテーマです。そのテーマは…


なぜやわらかくおいしいうどんがあるのか?

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皆様はやわうどんというものをご存じでしょうか??

福岡や伊勢で食べられるうどんで柔らかくふわふわな食感が特徴です。
噛まなくていいほど柔らかい食感は一度食べたらクセになります✨

ではどうしてやわらかくおいしいうどんができあがるのでしょうか???

食べることが大好きな研究職の私が

「食」と「科学」

の視点から解説します!


解説

その秘密は、長いゆで時間にあります。

うどんもそうめんと同様、小麦を原料としてできているため、デンプンが主成分になります。
前回の復習になりますが、は茹でると糊化という現象にてデンプンが粘性を持つため、ゆで時間が長くなると柔らかくなります。

普通のうどんとは異なり、やわうどんのゆで時間は数十分にもなるため、麺がやわらかくなります。
その要因は、福岡・伊勢の地域では昔、うどんを早く食べたいお客が多かったことから、常にうどんがゆでられていたという説が有力です。

歴史的な背景も関係しているんですね…☺️

また、麺のゆで時間だけでなく、原材料の小麦粉のたんぱく質、麺の製造工程も食感を変化させます。


自宅で簡単にやわうどんを楽しむには?

おいしいやわうどんを自宅で味わうには、専用のうどんが必要となります。

しかし、普段はお湯をいれて5分で完成するカップうどんを鍋で8分程度煮込むことで誰でも手軽においしいうどんがつくれます。

比較的簡単にできるため、皆さんお試しください😃



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麺を茹でる工程とても奥が深いですね…。
コシがあるうどん、コシがないうどんどちらが好みかは別れるところです。


このように、食の観点と科学の観点より
食育に役立つ内容を解説していきます。

次回もお楽しみに~